平成28年2月 最新人材市場動向レポート「ヒューマンタッチ総研Monthly Report」(2/2)

2015年12月の雇用関連データのまとめ(2016年1月29日公表)

就業者数、雇用者数ともに増加しており、景気は回復基調が続く

就業者数は6,385万人(前年同月比28万人増)で13カ月連続の増加となった。雇用者数は5,694万人(同49万人増)といずれも増加となり、景気は回復基調が続いていると考えられる。



完全失業率は前月と同じで3.30%

完全失業者数は204万人(前年同月比6万人の減少)で67カ月連続の減少となった。完全失業率(季節調整値)は前月と同じく3.30%であった。

時系列に年次平均を見ると、完全失業者数は2011年平均の302万人から5 年連続減少して、2015年平均では222万人となった。完全失業率(季節調整値)も同じく4.6%から5年連続の低下で2015年平均では3.4%となっており、中長期的にも雇用環境は改善傾向が続いていると言える。

【主要雇用環境指標の推移 ※クリックで拡大】

表:主要雇用環境指標の推移

出典:総務省統計局 労働力調査より作成

【主要雇用環境指標の年次推移 ※クリックで拡大】

表:主要雇用環境指標の年次推移

出典:総務省統計局 労働力調査より作成



産業別の就業者数では医療・福祉の大幅な増加が続く

産業別に就業者数を見ると、医療・福祉が798万人で前年同月比37万人増と7か月連続で大幅な増加になっている。次いで製造業が1,049万人で同22万人増と、先月に引き続き大幅な増加となった。

一方、大幅に減少したのは建設業であり、就業者数は494 万人(前年同月比9万人減)となった。

【主要産業別の就業者数・雇用者数 ※クリックで拡大】

表:主要産業別の就業者数・雇用者数
表:主要産業別の就業者数・雇用者数

出典:総務省統計局 労働力調査より作成



正規社員は13カ月連続の増加

正規の職員・従業員数は3,316万人(前年同月比25 万人増)と13カ月連続の増加となった。また、非正規の職員・従業員数は2,038万人(前年同月22万人増)となり、非正規社員比率は38.1%に上昇した。

【雇用形態別雇用者数の推移 ※クリックで拡大】

表:雇用形態別雇用者数の推移

出典:総務省統計局 労働力調査より作成



完全失業率は、男性が前月比0.2ポイント上昇、女性が同0.2ポイント低下

完全失業率を男女別に見ると、男性が前月比0.2ポイント上昇で3.7%、女性が同0.2ポイントの低下で2.9%となった。



35歳~44歳の年齢層の完全失業率が改善

年齢層別に完全失業率を見ると、35歳~44歳の年齢層で前月比0.4ポイントの低下と最も大幅な改善となり、65歳以上を除くすべての年齢層の中で最も低い完全失業率となった。

【年齢階級別・男女別完全失業者・完全失業率 ※クリックで拡大】

表:年齢階級別・男女別完全失業者・完全失業率

出典:総務省統計局 労働力調査より作成



「勤め先や事業の都合による離職」の減少傾向が続く

完全失業者を求職理由別に見ると、「勤め先や事業の都合による離職」が38万人(前年同月比6万人減)と減少傾向が続いており、景気が回復基調で推移する中、倒産やリストラ等の事業者都合による離職は減少傾向が続いている。

【求職理由別完全失業者数の推移 ※クリックで拡大】

表:求職理由別完全失業者数の推移

出典:総務省統計局 労働力調査より作成


有効求人倍率は1.27倍で前月比0.02ポイント上昇

有効求人倍率(季節調整値)は1.27倍で前月比0.02ポイント上昇となったが、新規求人倍率(季節調整値)は1.91倍と前月比0.02ポイントの低下となった。

正社員求人倍率は0.80倍(前月比0.01ポイント上昇)となり、上昇傾向が続いている。



過去3年間の推移を見ても、有効求人倍率は改善傾向が続く

2015 年平均の有効求人倍率は1.20倍となった。2013年の0.93倍から0.27ポイントの上昇であり、雇用環境は改善傾向が続いている。

【有効求人倍率(新規学卒者を除きパートタイムを含む)の推移 ※クリックで拡大】

表:有効求人倍率(新規学卒者を除きパートタイムを含む)の推移

出典:厚生労働省:一般職業紹介状況より作成


「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は7カ月連続の上昇で4.66倍となり、人材不足が更に深刻化

職業別に有効求人倍率を見ると、専門的・技術的職業の有効求人倍率は1.9 倍で8カ月連続の上昇となり、専門的・技術的職業における人材の不足感が更に高まっている。深刻な人材不足が続いている「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は4.66倍(前月比0.2ポイント上昇)と7カ月連続の上昇となり、人材需給は更にタイトになっている。また、建設・採掘の職業の有効求人倍率も3.42倍(前月比0.03ポイント減)と高いレベルが続いており、建設現場における技能工の人材需給もタイトな状況が続いていると思われる。



2015 年平均で最も有効求人倍率が高いのは「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」、次いで、「建築・土木・測量技術者」

過去3年間の推移を見ても、専門的・技術的職業の有効求人倍率は上昇傾向が続いている。2015年平均で最も有効求人倍率が高いのは「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」の7.18倍、次いで、「建築・土木・測量技術者」の4.07倍となった。

【職業別有効求人倍率(除パート)の推移 ※クリックで拡大】

表:職業別有効求人倍率(除パート)の推移

出典:厚生労働省:一般職業紹介状況より作成

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