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エンジニアの価値を向上させるロジカル・ライティング・スキルを学ぶ その2

市場で求められるエンジニアになるためのスキルアップ手法

(2015/11/12)

今回はロジカル・ライティング・スキルの第2回目として、ピラミッドストラクチャーを使った論理の構築手法についてご紹介します。

ピラミッドストラクチャーを使った論理の構築手法

前回ご紹介しましたようにピラミッドストラクチャーはボトムアップ、 つまり収集した「情報」から何が言えるのかという「メッセージ」を論理的に導く考え方です。
まず最初に重要なことは、どのような「メッセージ」を発信するのかが明確でないと、論理は組み立てようがないということです。
ゴールとなるメッセージなき情報は、単なるデータでしかありません。
結論として何を言いたいのか、発信すべき「メッセージ」を明確にしましょう。

「メッセージ」が決まったら、次に論理のフレームワークを考えます。
例えば、「総合病院を経営するA社グループが中国市場に参入するかどうかについての判断」をメッセージとして出すために、下記の情報を3Cのフレームワークでまとめて、ピラミッドストラクチャーを構築するプロセスを考えてみましょう。3Cとは、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの言葉の頭文字であり、自社や事業部等がどのような事業環境に置かれているのかを分析し戦略を考えるために活用できるフレームワークです。

<収集した情報>

  • 中国の人口は約13億3,630万人
  • 中国では毎年平均800万人以上のペースで人口が増加しており、2033年ごろにピークの約15億人に達する
  • 高齢化が進み医療費は増加
  • 中国の公立病院数は約2万
  • 外資系の参入病院は60施設くらいと思われる
  • A病院は中国政府とのパイプをもっている
  • 中国では人口1,000人当たりの病床数が3.3床と日本の4分の1程であり、大部分の病院で病床不足が問題となっている
  • A病院のグループ企業が中国で事業を展開
  • A病院は中国でニーズの高い先端医療を提供できる

これらの情報を、ピラミッドストラクチャーを使って3Cの視点で論理を構築すると次のようになります。

 

(1)収集した情報を3Cの視点でグルーピングします

ここでは、A病院グループが中国市場に参入するかどうかを決定するために検討すべき視点が、漏れなく、重複なく入っていることが論理的であるためのポイントになります。

「漏れがなく、ダブリがない状態」をMECE(ミッシー:Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略)と言います。

ここでMECEな状態になっていないと、「本当にそれだけで判断できますか?」、「他にこういった視点も検討すべきじゃないですか?」といった考えが読み手の心で生まれ、「論理的ではないな」、と考えられてしまいます。
そういったことにならないように活用するのが様々なフレームワークです。
3Cのフレームワークは事業環境を分析する際に、この3つの視点で見れば漏れや重複がないと一般的に認められたものなので、この3つの視点で十分な情報を収集できたら、MECEは確保できると考えられます。

ピラミッドストラクチャーで使える分析フレームワークの代表的なものには下記のようなものがありますので、是非覚えておいてください。

■PEST分析

PEST(ペストと読む)はPolitics(政治・法律)、Economic(経済)、Social(社会・文化)、Technology(技術)の頭文字であり、事業を取り巻くマクロ環境の分析視点として用いられます。

■5フォース分析

業界構造を把握するためにマイケル・ポーターが提唱した分析フレームワークです。これは、自社を取り巻く業界環境を、競合業者、新規参入者、代替品、供給業者、顧客の5つの力(5フォース)に分類して考えるフレームワークです。

■4P分析

企業のマーケティング戦略を策定する時に、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の4つの視点で考えるフレームワークです。

ただし、テーマによってはぴったりと当てはまる既存のフレームワークがない場合もありますので、その場合は自分でMECEになるフレームワークを考えなければなりません。
既存のフレームワークを使うのは便利ですが、それにばかり頼りすぎると、テーマに合わない既存のフレームワークを無理やり使ってしまうことがあるので注意しましょう。

 

(2)グルーピングした事実から何が言えるかを考えサブメッセージを抽出する

次に、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)のそれぞれの視点でグルーピングされた情報から何が言えるのかを考えます。
Customer(市場・顧客)の視点では、「人口は約13億3630万人」、「人口は年間800万人増加」、「高齢化が進み医療費は増加」といった情報から、だから、「中国は有望な市場である」というサブメッセージを抽出しています。
このような論理展開は帰納法と呼ばれ、いくつかの事実の共通点に注目して、そこから結論を導く考え方です。
例えば、Aさんは死んだ、Bさんは死んだ、Cさんは死んだ、だから人間はみんな死ぬ、といった論理展開です。
ここで注意すべきことは、土台になる事実をどれくらい集めれば、「だから・・・である」という結論を「なるほどその通りだな」と思うかどうかは、人によって違うということです。
すべての事実を網羅的に集めることはたいていの場合不可能ですから、帰納法はどこまでいっても推論の結果であるという限界があります。
ここで重要となるのは、読み手の特徴によって、情報量や結論にもっていく展開を変えるということです。
論理的であるかどうかを決めるのは読み手なのです。あなたがいくら「その通りだ」と感じても、読み手がそう感じなければ、それは結果として論理的ではないということになります。

(3)抽出したサブメッセージから最終結論となるメインメッセージを抽出する

抽出した、「有望な市場である」、「現状では、まだ競合は厳しくないと思われる」、「中国で活用できるリソースを保有」という3つのサブメッセージから、だから「A病院グループは中国市場に参入すべきである」という結論を抽出しました。
ここでも重要になるのは、これらのサブメッセージから抽出されたメインメッセージに納得感があるかどうかは読み手によって違うということです。

(4)論理チェックの実施

誰もが納得できる帰納的展開であるかどうかをチェックするためには、論理を反対に辿ってみることが有効です。
「だから・・・・だ」とは反対に、「・・・・どうしてそう言えるのか?」と問い返すわけです。

「中国は有望な市場である」
⇒どうしてそう言えるのか?
⇒人口は約13億3630万人であり、年間800万人増加しており、高齢化が進み医療費が増加しているから。
といったチェックをしてみると、根拠が不足していることに気付くことが多くあります。

「だから・・・・と言えるのか」、「どうして・・・と言えるのか」を繰り返しチェックすることで、論理の精度は高まりますので、何度も繰り返しチェックするようにしてください。
チェックするにあたって重要なことは、あなたと読み手は違う人間だということを十分に認識することです。
あなたの頭の中には様々な思い込みや先入観があります。そして、読み手の頭の中にもさまざまな思い込みや先入観があります。
あなたと読み手の意識や考え方や知識レベルは違うということを十分に認識して欲しいと思います。

さて、インタビューで集めた情報を組み立てて、結論を導き出すための基本手法であるピラミッドストラクチャーの作成方法はだいたいご理解いただけたでしょうか。
次回は、ロジックツリーによる論理的な課題解決の手法をご紹介したいと思います。

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髙橋秀綱氏<br>(戦略コンサルタント)

髙橋秀綱氏
(戦略コンサルタント)

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富士通グループのシンクタンクである富士通総研で、マーケティング戦略や新規事業戦略プランニングの分野を中心に多数のプロジェクトに参加すると同時に、社内教育のカリキュラム策定や研修講師を務める。
2011年に独立後も、大手IT企業の社員教育、様々な業種における業界調査、戦略策定のコンサルティングをおこなう。

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